vem som helst「誰だってよかったんだ」

SIBIRIAの曲の中でも人気の曲「(jag kunde ha varit) vem som helst」のタイトルの意味は、「(僕は)誰であってもおかしくなかったんだ」というようなもの。
で、訳してみました。

(jag kunde har varit) vem som helst - SIBIRIA

いまは何人かで
君の昔の部屋にいる
服着てないのがはずかしくて
みんな汗の匂いがする


君の口は半開きで
何か今までみたことない感じ
君の爪を感じたけど
そこにはなくて


そして思い出したよ
君が僕に言ったことを
これはもう二度とは起きちゃいけないと
でも僕はなにか新しいことがほしかったんだ
それでもし僕が退屈なやつで
君がきれいじゃなかったら
こんなふうにはならなかっただろうけど
それでも君はここにいる


ミックステープはどこいっちゃった
CDRに変わったの
何も気にしなくなるほどに
歳をとりすぎたんだろうか


君は僕に与えるのをやめた
いっさいなんにも
僕の部屋はモーテル
僕は誰であってもよかったんだね


僕は安っぽくて俗物で
そんなふうになってはいけないほど冷たいやつだよ
君と僕はいまただの身体だけ
脳とこころとであるべき僕らなのに


SIBIRIAの曲の歌詞はだいたい「あーあ、悪かったね、でも別に好きじゃないんだよ、でも、しょうがないよね」というようなものが多い気が。この曲のタイトルで、「誰でもよかった」の誰に入るのは「僕自身」つまり僕が選ばれる側で、わりと自嘲気味だったり後悔とかなにかこころにひっかかるものを感じさせるフレーズなので、あら振り回されちゃった話かしらと思いきや、なんかやっぱり違うような。

いちばんすきな一節は2番のAメロの始まり「Vad hände med blandband/blev de cd-r?/Är vi för gamla/för att bry oss alls」ミックステープはどこいっちゃった、CDRに変わったの? 何も気にしなくなるほど歳をとってしまったんだろか というとこです。このフレーズだけでいろんなことが話されているような気がしてきてしまって、きうんとなります。