SPRING CAME, RAIN FELL

このアルバムをレコ屋さんで見かけたときに、
なんというかおとぎ話のような絵だなあと思った。
こんな風景あるはずがないだろうというくらい、
絵のような「絵になる」風景で。
それでもって音を聴くと、これまたうそみたいに夢見心地で、
中でも「春が来た、雨が降る」というそのフレーズとメロディーに
ノックアウトされたのでした。
「We're simple minds」も大好きだなあ。


わたしはラブラドールとかCLUB8とかに出会ったのはかなり遅く、
ラブラドールの10年の歴史でいえば後半に入る頃、
レーベルとして勢いづいてきた頃と時を同じくする頃に、
なんとなーくじわじわとからだにしみ込んできたような感じです。

ラジオやら友達やら、あとあの頃はまだわりとゆるやかだった、
ネットの音楽共有コミュニティみたいなのを通して、
ごく自然に入ってきた。で、それからもう少しして、
THE RADIO DEPT.などが登場し、
「ライブ観たけど最高だった! ラブラドール最高!」
とかいう友達に出会ってわーと興奮したり、
「あんたはポップなひとなのね」と別の人に勝手に括られて憤慨したり、
「いやでもポップっていいじゃん!」とまた別の人に言われて、
ああそうか!とはっとしたり、
というようなことがあって、
あーポップと呼ばれる音楽がたぶんすきなのね、
と自覚するにいたったのでした。


もともとジャンルで音楽聴くとか何かをするとかいう体質ではないので、
ジャンル分けとかレッテルはるのがどうにも気持ち悪いのですが、
(そしてそもそもジャンルとかよくわからんしどうでもよい)
最近は、(音楽に限らず)まあポップと呼ばれるものが好きなのだろう、
ということで落ち着いております。
何がポップか、ということについてはいろいろあるけれども。


というようなことを、なんだか急に書きたくなったのは、
この曲を聴いたから。やっぱりすごく好きだなあ。
いろんなことがなつかしくなる。