Bangårdsgatan - VAPNET

アルバム「Jag vet hur man väntar」より。
アルバムを聴きこんでいくとちょうど真ん中にあるこの曲がしみじみといいなあと思い始めました。
どの曲もよくていわゆる「捨て曲なし」なアルバムですが、この曲はシングルカットにはならないけどいいなあという感じの曲で。

アルバムは全体にSIBIRIAの「NORRLANDS INLAND」よりも、軽やかでよりポップ。音がにぎやかな印象。音はほんとはVAPNETの方が少ないと思うけれども。SIBIRIAは比較すると「メロウ」だと思います、どちからというと。季節でいえば、SIBIRIAを聴いた秋冬が過ぎて、春夏へと向かういまがVAPNET。そんな感じ。

おすすめアルバムです、こりは。その中でもこの曲がしみじみと(と初めに戻る)。

よいといえば、ライナーにはちゃんと歌詞が入っていて(スウェーデン語ですが)、各曲のタイトルの下に一言解説があり、ーたとえば「ぼくのギター」とか「たぶん夏」とかだったり歌詞からの引用だったりー、それもアルバム全体のコンセプト*1と合っていてすごくよいなあと思いました。

相変わらずべたぼめですが、いやもう、アルバムがそういう細かいことも含めて期待以上によかったので。これはひいきめなしで! そう思います。メガヒットになるようなはでなアルバムではないし、クラブヒットになるような曲が並んでいるわけではないことは承知*2、でもこんな音楽が聴けるなんて、とうれしくなる。

*1:すべて出身地の町に実在する道路の名前が曲のタイトルになっている

*2:どちらかというとラジオヒットにはなるユニットだなあと思います。ふと流れたてきてあらいいじゃないのと思える、耳ざわりのいい音楽、でもよく聴くとあくがあるので国民的大ヒットにはならない、そういう存在ではと。