"VARJE HJÄRTGROP BÄR ETT GATUNAMN"

PSLではいつも、「09年12月12日 なんとか通り、ストックホルム」みたいに、日付と場所がクレジットされていて、場所を知ってるとか知らないとか関係なく、とてもライブな感じがしていいなあと思うんですが、VAPNETの最初のアルバムの曲、全部通りの名前が付いた曲たちを、あの街で録音してくれないかなあ、とぼんやり妄想してみます。
Hello Saferideといっしょに111番のバスに乗って9曲目「Färjemansleden」をデュエットとか、Domusという街のど真ん中にあるスーパーの前で君をぼんやり待ちながら明るくすてきなシングルカットなのに内容は偏執狂的な「Thoméegränd」とか。
あ、でもいちばん望むのは、通りから通りへと歩き回っていく1曲目「Storgatan」かなあ。
Storgatanとは「大通り」という意味。何本かの小さな道が平行してあって、いくつか曲がれる角があって、広場がひとつあって、それでひと回りできてしまうような小さな市街地。あとは郊外へつながる道が広がっていて、湖があって橋でつながる島があって。そんな街の風景とそこでの生活を、通りの名前に集約させることで、うまく描き出しているなあと、改めてこのアルバムを聴いてると気づく。